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4月度部会を開催しました

開催日:平成28年4月15日(金)

会 場:ダイコク電機株式会社(名古屋市中村区)

来場者:60名

 

 平成28年4月15日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/笠井聰夫代表理事・会長)は、名古屋市内での店舗視察ならびに名古屋市中村区のダイコク電機本社にて、第148回理事会および4月度定例部会を開催した。

 

 今回の定例部会は最新のパチンコホール営業および商圏の特徴に関する情報を得るべく、全国でも1千台以上の大型店が数多く出店している名古屋南エリアにおける店舗視察を実施。また視察で得た情報について、参加した会員間で情報交換を行うとともに、当会会員で地元企業であるダイコク電機の営業担当者より、名古屋における新規出店状況や地域特性を含めた商圏分析などのレクチャーを受け、同地域におけるホール営業の姿について知識を深めた。

 

 当日は名古屋駅前に13時に集合。3班に別れ、3台のマイクロバスに分乗し、各班異なったルートで、視察にご協力いただいた4店舗を順次視察した。視察は来場客の邪魔にならぬよう、店舗近くでバスを降り、散会するかたちで各店20分程度、内外の様子を確認。参加者らは各々の視点で注意深く店舗を観察しつつ、この後の部会で全体へ報告する内容についてメモを取る姿が多く見られた。

 

 視察を終え、ダイコク電機本社へ集合した後、15時30分より部会を開始。はじめに、会員単位にて、今回の視察店に関する感想を口頭で発表する形式で、情報集約を図った。各会員から述べられた主な報告内容は次のとおり。

  • いずれの店舗もパチスロの設置比率が高く、30φ機での集客が良好
  • 従業員教育が行き届いている中で、僅かな差が競争力に影響しているようだ
  • 従業員の接客モチベーションが非常に高いが、個性の違いを感じた
  • 導入機種の販促方法に、装飾の在り方であるとか違いが表れていた
  • デジタルサイネージの配置が設計段階から盛り込まれている店舗デザインに感心した
  • 大型店では動線の取り方が明確である
  • 大型店同士の競争市場で、今後、共存関係が構築されるのか、優勝劣敗が進むのかに関心
  • パチンコの稼働状況、機種構成の現状を見ると、あらためて危機感が募る
ダイコク電機・柏森雅勝会長(左)と同社中部支店の尾崎宗知エリアマネージャー

ダイコク電機・柏森雅勝会長(左)と同社中部支店の尾崎宗知エリアマネージャー

 

 視察に関する情報を共有した後、部会の会場を提供していただいたダイコク電機の柏森雅勝会長から歓迎の言葉が述べられ、引き続き、同社情報システム事業部中部支店の尾崎宗知エリアマネージャーによる名古屋を中心としたパチンコ市場について話が行われた。

 店舗数、遊技機台数の警察庁統計では、全国的な店舗数の減少に対し遊技機台数は横ばいに推移していたものから、昨年(2015年)は遊技機台数も減少に転じている。これに対し愛知県内の推移を取り上げると、全国推移とほぼ同調した動きが確認できるが、こと、遊技機設置台数別店舗数を見ると、2015年中、全国で1千台を超える店舗は278店で、このうち51店舗が愛知県内に立地。岐阜県、三重県の隣接地区には22店舗が所在し、大型店が集中して出店しているといった特徴がある。

 また経済動向で、愛知県のGDPは都道府県別の調査(2010年時)で、全国第3位。人口別では第4位と勢いを感じさせる数字が並ぶ。しかしこれら数字がパチンコホール営業に反映しているのかと言えば、そうではなく、ダイコク電機のDK-SISによる地域別営業成績では全国平均を下回っているという。

 こうした中、大型店が愛知県内に多く出店している状況について、尾崎エリアマネージャーは「人口密度に対する土地面積が大きく、取得しやすい点が挙げられる。また物流系の建物の跡地を利用することで大型店を作りやすかったという物件も目立つ。このほか、大型店を所有するホール企業の多くが県内の有力企業同士となっており、県外優良チェーンの出店がしづらいのも、他の地域と異なった特性を生んでいる」と分析。また「今後も名古屋南西エリアでは、大型店が出店できる物件と環境が残っており、大型店同士が近い距離で競合する激戦区となる可能性がある」と直近の状況について解説があった。

 マーケット情報のほか、この日、視察した各店を経営する企業の出店戦略の変遷や営業上の特色について、尾崎エリアマネージャーの視点による紹介が行われた。

 

会場:ダイコク電機株式会社(本社・名古屋市中村区)

会場:ダイコク電機株式会社(本社・名古屋市中村区)

 

 部会終了後、17時15分より第148回理事会を同所にて開催した。理事会では新規入会会員の承認のほか、来期事業計画案の策定、認定特定非営利活動法人リカバリーサポート・ネットワークの会員継続の件、6・7月度定例部会概要の件などを審議。また、他団体との関連事項として遊技産業活性化委員会遊技機WGの開催状況と、新たな流通制度における運用について(日工組説明会)の開催状況について報告した。