お知らせNEWS
7月度部会を開催しました
-
- 2017.07.14
開催日:平成29年7月11日(火)
会 場:在日本韓国YMCA アジア青少年センター(東京都千代田区)
来場者:110名
一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/笠井聰夫代表理事・会長)は、東京都千代田区の在日本韓国YMCA アジア青少年センターにおいて、第162回理事会ならびに平成29年7月度部会を開催した。
この日の部会では、株式会社ニトリパブリックから「ストアブランド商品」に関するプレゼンテーションが行われたほか、ダイコク電機株式会社の片瀬DK-SIS室長を講師に招き『「DK-SIS白書2016」からみる業界動向と2017年の現状』と題した講演を聴いた。
プレゼンテーション
株式会社ニトリパブリック「ストアブランド商品」
株式会社ニトリパブリックから同社の「ストアブランド商品」事業について紹介があった。同社は株式会社ニトリホールディングスの子会社で主に広告業を営んでいる。今回、紹介のあったストアブランド商品事業とは、クライアントと打ち合わせの上、要望に合わせた日用品や食品などの商品を提案。クライントとメーカーを結び、クライアントの独自商品として同社がパッケージの材質からデザインまでを手掛けた商品を納品するというもの。説明にあたったのは同社札幌営業部の松田良介氏。
ストアブランド商品の魅力は、自社流通商品を持つことで独自性を打ち出し、競合店との差別化につながるほか、販売価格の決定もクライアント側で設定できるため、収益性の向上も見込める。また製造コストについても同社仲介により製造から納品までに掛かるコストが圧縮でき、低コストでの仕入れが可能である点も特徴だと話があった。
パチンコホールにおける利用事例では、飲料水・洗剤・台所用品・トイレットペーパーなどをストアブランド商品として納入している実績を紹介。商品納入後は、クライアント店舗からの発注に基づき、在庫管理からメーカーへの生産発注、定期の実績報告までを同社がフォローする仕組みである。
ストアブランド化した商品実例として、12点が挙げられ、それぞれの仕様・商品単価・最低発注ロットを既製品と比較した表も示された。ストアブランド商品化は、大量発注を前提に既製品よりも商品単価が安くなるといった魅力をあらわすものであった。
講演 「DK-SIS白書2016」からみる業界動向と2017年の現状
講師:ダイコク電機株式会社 DK-SIS室 片瀬宏之 室長
ダイコク電機株式会社から「DK-SIS白書2016」が発刊された。同書は、同社の戦略情報システム「DK-SIS」に基づく各種営業データを集約したもので、店舗の収益力の変化からプレイヤーの稼働動向、個別機種の営業成績などを収録。トレンドの変遷を知る上で必須の情報がまとめられた1冊となっている。
同書発刊にともない2016年中の営業概況を振り返りつつ、これからの営業で必要となる視点や施策等を学ぶべく、同社DK-SIS室長の片瀬氏から話を聞いた。
はじめに、この日、警察庁からパブリックコメントの開始があった遊技機規則の改正について、片瀬室長は「下限出玉率の設定と、大当り1回の出玉数が引き下げられることで、改正規則後のパチンコ機では、主流の大当り確率は今よりも高くなるだろう」との見解を示した。理由は初当り確率と1回の出玉数とのバランスで今主流となっているミドルタイプが存在しているため、1回の出玉数が引き下げられるということは、その分、大当り確率も高くしないと、現プレイヤーに対して遊技意欲を喚起することは困難である、と語った。また出玉率試験において最低出玉率が設けられることで、現行機よりも穏やかな出玉の波を実現するゲーム性となっていく、との見通しを述べた。
DK-SIS白書2016からみる業界動向について、内容に関する10大キーワードを紹介し、トップ3に挙げた
① 業界総粗利の下落傾向に変化見られず
② パチンコの業績の下落に歯止めがかからず
③ パチスロの業績はわずかに下落、大型機種を含めた5.5号機は厳しい状況に
が特筆すべき点として話があり、厳しい営業状況にある現下を伝えた。
同白書の内容解説では、パチンコ・パチスロ別の営業成績の経年比較から、タイプ区分別の営業成績の紹介、個別機種の貢献状況等を、資料を使って紹介。とりわけ2016年中はパチンコのマックスタイプ撤去が進み、その影響と考察を述べた。端的には営業成績の低迷が見られる一方、プレイヤーも時間粗利の上昇によって、遊びづらい状況がうかがえることから、遊びやすい状況を作り、支持を上げていくことが今後の課題になると示唆した。
講演の終わりに際し片瀬室長は「規則改正を控え、管理遊技機の件など数年先に起こるかもしれない状況に目が向きがちだが、今の機種選択と自店のお客様と向き合い、何が最良であるかを適切に判断してもらいたい」と語った。
新製品・新サービス「VEGASIA III」、「Fan・sis」
片瀬室長の講演に続き、同社営業企画部の一柳和也氏から顔認証カメラを標準搭載した台計数ユニット「VEGASIA III」と、顔認証システム「CII FACE」導入店の情報を一元化した全国ファン動向データ公開サービス「Fan・sis」の紹介があった。
貸玉(貸メダル)ユニットに搭載されたカメラで顔データを記録し、当該データでの離着席状態等の情報などから「遊技人数」、「遊技時間」、「客層」、「回遊状況」を分析し、自店のファン動向を把握できるシステムが「CII FACE」。営業このCII FACE導入店の情報を一元化することで、他店舗比較を可能としたのが「Fan・sis」である。
Fan・sisではCII FACEの特徴である機種別の稼働成績と1人あたり遊技時間で測る支持動向を、全国平均データと比較し、自店との差異を見出すことでフォローアップと、アプローチの考察に役立てることが可能となる。また自店に導入していない機種についても、年代別支持構成比から年代別客稼働時間を見ることができ、機種選択や機種同士の比較も行え、機種構成に関する戦略立案に寄与できるサービスであると説明があった。