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令和2年2月度部会を開催しました

会 場:在日本韓国YMCA アジア青少年センター(東京都千代田区)

来場者:94名

 

 2月18日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/笠井聰夫代表理事・会長)は、東京都千代田区の在日本韓国YMCA アジア青少年センターにおいて、第190回理事会ならびに2月度部会を開催した。
 今回の部会では一般社団法人遊技産業健全化推進機構(以下、健推機構)から伊勢崎清理事・事務局長を講師に迎え、健推機構の主業務であるパチンコホールへの立入による遊技機検査や計数機検査等に関する活動状況の報告を受けるとともに、今年1月から健推機構の正式な業務としてスタートした「依存防止対策調査」(パチンコホールにおける依存防止対策のための各種取り組みの実施状況)に関して全般的な話を聴いた。
 また会員プレゼンテーションとして株式会社加藤商事から空気から水を作り出す装置「AirQua」(エアクア)、株式会社ファクトから同社が手掛ける業務請負・イベント企画等の事業内容が紹介されたほか、サン電子株式会社からセミナー開催の告知が行われた。

 

会員プレゼンテーション
・株式会社加藤商会 ・株式会社ファクト

 加藤商会から空気から水を作り出す装置「AirQua(エアクア)」が紹介された。同社の柴田健蔵営業部長は、2018年6月に発生した大阪府北部地震で自身が被災者となった経験から水の重要性を強く認識。電気が通っていても水道が復旧していない状態が如何に地域に混乱をもたらしたかを語った。防災や地域貢献への備えを一考して欲しいとの想いから、今回紹介したAirQuaの取扱を開始した経緯を説明した。具体的な製品説明は有限会社NSPドクターの能登敏博氏と株式会社RayofWater代表の長谷部信道氏が担当。AirQuaは空気から水を作り出す装置で、99.9%の不純物を除去できる高性能フィルタリングを搭載。また外部から未処理水を取り込み可能で、タンクの交換や保管が不要といった特徴を持っている。
 株式会社ファクトの柏崎哲也氏から同社の事業内容について紹介があった。同社はパチンコ店に特化したホールスタッフ派遣事業などを手掛ける人材会社だが、その設立について柏崎氏は、自身が20代だった頃の夢はミュージシャンだったとし、生活の糧をアルバイトで賄っていた過去から、当時登録していた派遣会社から向かった先のパチンコ店で知り合いそれぞれ夢を持つ者同士だった同社の管社長、小林副社長と立ち上げたものだと経緯を語った。この経緯が同社の「夢にチャレンジすることで成長を作り出す」という企業理念に反映されている。現在同社ではパチンコ店へのスタッフ派遣のほか、イベントコンパニオン派遣や軽作業スタッフ派遣、アルバイトの人材紹介事業、様々な企業の独自奨学制度の案内と奨学生を企業に紹介するマッチングサービスなどを展開している。特にパチンコ店へのスタッフ派遣については、全社員がホール従事経験者であることや20代~30代で16万人超の登録者数を誇り、クライアント企業の成長をサポートしている。また企業と奨学生のマッチングサービスでは、給付型奨学金を求める希望者に当該奨学制度を有する企業を案内したり、奨学生に自社が経営する焼肉店で食事を提供するなど社会貢献事業として取り組んでいる。

 

講演 一般社団法人遊技産業健全化推進機構の活動について
講師 一般社団法人遊技産業健全化推進機構 理事・事務局長 伊勢崎 清氏

 

一般社団法人遊技産業健全化推進機構 理事・事務局長 伊勢崎 清 氏

一般社団法人遊技産業健全化推進機構 理事・事務局長 伊勢崎 清 氏

 

 一般社団法人遊技産業健全化推進機構の伊勢崎事務局長を講師に招き、同機構の活動に関する講演を聴いた。同機構は遊技機及び周辺機器に関する不正等を根絶し、遊技産業の健全な発展に寄与することを目的に平成18年8月に設立された組織で、当協議会を含む業界14団体が社員となっている。主な活動は同機構の職員が直接パチンコ店を訪れ、遊技機が正常な状態で提供されているのかを確認する立入検査であり、並行して玉・メダル計数機に異常がないかを確認する計数機検査や、主管行政庁の施策協力等に取り組んできている。
 特に立入検査は不正な状態を発見した場合は行政通報を含む厳格な実施が長年続けられており、過去13年余りで3万店強(同一店舗の重複含む)に立ち入り、22万台強の遊技機を検査してきている。この立入検査の詳細について、伊勢崎事務局長は資料を用い、報告と最近の状況を伝えた。
 この他、今年(令和2年)の1月から新たにスタートした『依存防止対策調査』に関して、調査の目的からその調査手順、パチンコ店で準備しておくべき点などについて説明が行われた。依存防止対策調査は、その名称からわかるとおり昨年4月に閣議決定された「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」に基づく取り組みの一環として、パチンコ・パチスロ産業21世紀会からの要請の下、整備されたものである。具体的には同調査のために機構検査員が店舗に立ち入ることを認める承諾書を提出したパチンコ店を対象に行われており、事前に策定したチェック表に従い、当該店舗が必要な取り組みを実施しているか否かを目視検査している。この承諾書提出から調査立入りまでの流れと、立ち入り時に検査員が確認の際に用いるチェック表の内容についても伊勢崎事務局長から説明があった。チェック表の内容に関する説明では、ポスターの貼付状況の確認において、「安心パチンコ・パチスロアドバイザーのポスター」、「18歳未満立入禁止ポスターやシール」、「子供の事故防止・子連れでの入場禁止のポスター」、「自己申告・家族申告プログラムのポスターやステッカー」は、デザインを問わず、基本データの内容が盛り込まれている場合は、公式のものでなくても良いことや、デジタルサイネージを使った告知に関してはできるだけ長い時間表示させるようにして欲しい等といった留意点が伝えられた。

 

20.2月部会全景

 

 

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