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令和7年10月度部会を開催しました

開催日:令和7年10月21日

会 場:オーイズミ東京本部会議室およびオンライン

 

 10月21日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/井上美昭代表理事・会長)は、令和7年10月度の理事会・部会を開催した。

 約90名が参加した今回の部会は、パチンコ・パチスロプレイヤーの最新の遊技動向等について株式会社シーズの人首雄介氏を講師に招き講演を聴いた。また日工組の広報委員会から「KIBUN-PACHIPACHI委員会」の活動に関する報告を受けたほか、会員企業の株式会社エルゴジャパンから遊技椅子の新製品「PULITO X」についてプレゼンテーションが行われた。

 

講演 遊技者1500人の声で探る業界の現在地 ―パチンコ・パチスロプレイヤー調査2025-

講師 株式会社シーズ 人首雄介氏

人首雄介氏

 株式会社シーズの人首雄介氏から遊技動向の分析から得られる情報を活用した店舗戦略について講演を聴いた。同社は毎年パチンコ・パチスロプレイヤーを対象とした調査報告書「パチンコ・パチスロプレイヤー調査」を刊行している。本書では来店状況や使用金額から遊技機や遊技そのものに求めている嗜好性や店舗選択の動機などを調査。プレイヤーが求めている現時点のニーズを映し出している。

講演では同調査の最新結果を報告しつつ、同書の過去調査と比較しプレイヤーの嗜好性の変化とその理由として挙げられる要因を分析する話が展開された。特にプレイヤー人口の性別・年齢構成について過去調査と比較し「20代で遊んでいた人が40代に入り頻度が下がったり、離反する傾向がある。これはライフステージの変化によるものと分析した一方、売上構成では高い比率を示すことから、20代の取り込みが重要であるのはもちろん、離反を最小限に留める努力が必要だ」と話があった。

 他方、遊技機の環境についてはパチンコの稼動低迷、パチスロの稼動上昇傾向が続いて来たが、その理由にはパチンコが遊びづらくなっていることが挙げられるといった話も聞かれた。

ホールにおけるプレイヤー動向から考案された店舗戦略の観点では来店ポイントや貯玉・再プレー会員システムの活用事例やトイレやフリースペースといった店内環境を地域に広げ、遊技以外の来店目的を促し来客数を増やす取り組みが見られるといった紹介もあった。

 

 講演の後、パチンコメーカーの団体である日工組の広報委員会から「KIBUN-PACHIPACHI委員会」の活動内容について報告を受けた。日工組から盧副理事長と内ケ島広報委員長が出席した。日工組ではパチンコファン拡大を目的に広報委員会において「KIBUN-PACHIPACHI委員会」の名称で社会に向けて広報展開を実施している。今年は「PACHI PACHI 7」のプロジェクト名で人気ユーチューバーやインフルエンサーを起用して企画動画やキービジュアル等を駆使してパチンコの魅力を発信した。今年の企画ではよりホールにも積極的な協力を求め「アンバサダーホール」を募集し、これに200店舗が応じ日工組によるオープン懸賞を盛り上げた。参加報告では日工組においてKIBUN-PACHIPACHI委員会の設置から他業種の広報事例を踏まえた広報企画を立案してきた経緯があらためて説明された。今後展開する企画案について触れつつ、KIBUN-PACHIPACHI委員会の取り組みは単に日工組だけのものではなく、ホールを筆頭に業界全体で取り組むことが重要だとの考えが示された。