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令和7年4月度部会を開催しました

開催日:令和7年4月8日
会 場:株式会社オーイズミ東京本部ならびにオンライン

 

 4月8日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は、令和7年4月度の理事会・部会を開催した。
 約100名が参加した今回の部会はパーパスをテーマに、企業価値と事業展開について株式会社プローバホールディングスから稲村孝尚取締役を講師に迎え講演を聴講した。また日電協から発表されたパチスロの新たなゲーム性「ボーナストリガー(BT)」のプレゼンテーションと、この日までにBT機をリリースした5社5機種の機種紹介と試打会を実施した。

 

講演 パーパスによる事業展開について
講師 株式会社プローバホールディングス取締役 稲村孝尚 氏

 

講師の稲村孝尚氏

 株式会社プローバホールディングス(広島市、以下プローバHD)は1953年に遊技場を創業以来、スーパーマーケットやゲーム施設、飲食業などを手掛け現在は8つの事業会社を傘下に持つ。稲村氏はパチンコホールを運営する株式会社プローバへ入社し2019年に同社取締役社長、2024年からプローバHDの取締役として活躍している。
 その稲村氏からプローバHDが2023年9月にパーパス(存在意義)「人々の生活を豊かにします」を掲げて各種事業展開に取り組んでいる現状について話を聞いた。
 プローバHDではパーパスをプローバの経営理念『「人」のつどい、「心」のふれあい、「楽しさ」の共有を大切にし、サービスを通じて喜びをうみだす、社会から愛さる企業をめざします。』からの昇華と紹介している。パーパスはプローバHDの平本CEOが発案した。その理由は多角化する事業内容に鑑み、それまではアミューズメント事業を中核とした経営理念に留まらない規模に成長してきたことにある。講演ではパーパスを提唱するに至る背景情報を同社が製作したプロモーション映像を使って紹介した。
 稲村氏からは従業員ひとり一人へパーパスを浸透させ、またプローバHDも従業員ひとり一人の想いを聞き、成長を促すために取り組んでいる内容と、その意図が伝えられた。従業員の成長は中期方針として「日本一“成長を楽しめる”会社」を掲げる中で経営方針のひとつである「強存強栄の関係で成長」に基づく人財戦略となっている。造語である“強存強栄”は「従業員一人ひとりがありたい姿に向けて挑戦し強く成長すること、それを会社が支援することで個人も会社もありたい姿を実現し強く成長することを目指す。つまり会社と個人はWin-Winの関係になるというもの」との意味が込められている。
 具体的には全従業員参加の全社大会の開催や経営計画発表会を通じた交流と情報共有、半期に一度6地域(76拠点)の従業員と平本CEOによる現場対話会の開催などによる意思疎通を図っている。従業員は「個人のありたい姿を明確にする」、組織は「グループと個人のパーパスを繋いでいく」、個人と組織の間で一致する点を見つける活動を通じパーパスに対する理解を深めていっている。
 プローバHDが追求する存在価値を共感・共有する従業員が居てこそ各事業会社のミッション、ビジョン、バリューの達成とそのための取り組みが加速する。多角化経営の礎には従業員の共鳴が不可欠であり、従業員満足がパーパスの中心部分のひとつと考える同社の在り方が伝わってくる講演内容だった。