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令和5年10月度部会を開催しました

開催日:令和5年10月17日
会 場:ちよだプラットフォームスクウェアおよびオンライン

 10月17日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は、令和5年10月度の理事会・部会を開催した。
 約75名が参加した今回の部会では中小企業診断士で国士舘大学講師も務める株式会社遊技通信社の伊藤實啓代表取締役社長から「同族企業の事業承継における《○○らしさ》」の演題で事業承継に関する講演を聴いた。また同社からは会員プレゼンテーションとして低周波域高調波ノイズフィルター「エネプレート」とステマ規制対策で改めて注目すべき「Google MEO対策」の2つの製品についても紹介があった。

 

会員プレゼンテーション 株式会社遊技通信社
 低周波域高調波ノイズフィルター「エネプレート」/ステマ規制対策で改めて注目すべき「Google MEO対策」

 

 

 株式会社遊技通信社から「エネプレート」と「Google MEO対策」の2製品について紹介があった。製品説明は代行店の株式会社ポッシブルから行われた。エネプレートは空調用ブレーカーなどに設置することが使用電力量を削減する製品で導入検討の際には実測試験を行っている。Google MEO対策とは、現在ユーザー数が伸びている地図アプリ「Google Map」の活用を薦める内容のもの。Googleの検索結果から自社プロフィールに係る各種情報から時間帯別混雑状況の報知、口コミ情報などを網羅しユーザーが知りたい情報をアウトプットしてくれるが、これら情報の精度を高めることがMEO対策(検索上位に表示される取り組み)では重要だとしてMEO対策を導入したホールの事例などが紹介された。

 

講演 同族企業の事業承継における《○○らしさ》
講師 株式会社遊技通信社 代表取締役社長 伊藤實啓 氏

 

左:伊藤實啓氏(遊技通信社代表取締役社長、中小企業診断士)

 

 遊技通信社の伊藤社長から事業承継に関する講演を傾聴した。本講演で話された事業承継とは、単に株式の譲渡といった資産継承の手法の話ではなく、事業を承継した後継経営者の観点、かつ国内法人の大多数であるファミリービジネス(同族企業)の継承時と継承後の課題とその解決策を示す内容であった。講演では、伊藤社長自身が先代経営者である実父から会社を引き継いだ際のエピソードを交えるとともに、中小企業診断士としてサポートしてきた企業の事業承継事例も紹介。演題にある《◯◯らしさ》が「家業らしさ」と「自分らしさ」であることを前提として、急速に移り変わる社会において、自社を継続し続けるための視点について話した。
 企業の創立から100年を迎える法人はほんの一握りしかなく、法人30年周期説もあるなかで、『三代目が企業を潰す』と揶揄される背景には「環境変化に適応できなかったのが、本当の理由だと考えている」と伊藤社長は述べた。成功したビジネスモデルであっても、時代の潮流の中で需要が先細ることや、業界自体の盛衰によって立ち行かなくなることは往々にして存在するからである。後継経営者の難しさは、先代経営者のやり方を引き継ぐことだけではなく、周囲の環境変化に適応して、価値ある商品・サービスを顧客に届け続けるために何をするべきなのか、そのためには何が必要なのかを理解することが重要であることを、事例を挟みながら示唆した。
そのうえで、後継経営者は、先代経営者から事業内容だけでなく経営理念やマインドなどの話を聞いておくこと、承継後に人材面での基盤を持つこと、社外からの意見も得ること、自社の強みを活かして新規事業を含め事業の進化にチャレンジすることだと語った。
 まとめで“家業らしさ”とは自社の環境要因すべてに関心を持ち考え続けて知見を深めること、その上で「自分は何をしたいのか」といった“自分らしさ”を探索し続けることが、次代にバトン(会社)をつなげるために重要なことだと話した。