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令和3年7月度部会を開催しました

会 場:インターネットライブ

参加者:81名

 

 7月13日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は、令和3年7月度の部会・理事会を開催した。今回の部会・理事会も感染症対策のため全面web方式での開催となった。
 部会は第一部として、本年5月に就任した佐藤会長から「遊技業界に思うこと」との演題で講演が行われた。第二部は会員企業のダイコク電機株式会社から「DK-SIS白書2021」が発刊されたのに関連し、本書データの解説ならびに直近1年の営業トレンドについて、同社DK-SIS室長の片瀬宏之氏から話を聞いた。

 

第一部 遊技業界に思うこと
    佐藤正夫 会長

 佐藤会長の講演が行われた。感染症の脅威が治まらぬ中、本年5月に開催したリモートによる定時社員総会において代表理事に就任した佐藤会長は、ここまで会員が一同に集まる機会が持てていない状況に鑑み、自己紹介を兼ねる意味から自身の幼少期から学生時代の思い出、警察官僚時代、退官後に就いた種々の業種について、非常に興味深いエピソード等を交えながら振り返った。
 その上で、遊技業界の置かれている環境については、遊技の持つ面白さが大衆や社会から理解されるよう、ゲーム性についてはわかりやすさを、射幸性については公正性を一層高めていく必要があるのではないかと述べ、業界の将来展望に必要となるであろうキーワードを挙げながら次のように話した。
 「パチンコが大衆娯楽を標榜するのであれば、やはり大衆がイメージする面白いもの、楽しいものでなければならない。」「ゲーム産業が昨今のデジタル化の進展の波に乗って世界の市場を拡大しているのに対し、遊技業界は国内で一定のパイを取り合っている状態。これから始まるカジノは少なくともグローバルの視点を持っているが、遊技業界も大衆娯楽の原点を忘れることなく、グローバル化、デジタル化、次世代ユーザー、そんなキーワードで業界の未来を考えてほしい。」
 以上のように語り、より一層業界の将来を見据えた取り組みが展開されることに期待を寄せた。

 

第二部 DK-SISにみる2021年
    ダイコク電機株式会社 DK-SIS室 室長 片瀬宏之 氏

 ダイコク電機ではパチンコホールに関する市場データ等の情報提供を行っている会員制サイト「DK-SIS」に基づく年次データブック「DK-SIS白書2021」を発刊。本書に関連し、片瀬氏からは市場規模の推移や感染症の影響考察、遊技機管理に関する全般的な話があった。
 まず市場規模に関して2019年と比較し2020年は売上・粗利ともに27%の低下が見られた点を紹介。その上で月次ベースでは2020年4月の緊急事態宣言による全国的な休業で大きく市場規模は落ち込み、その後の営業再開でも6月以降は前年同月比で20~30%減の推移が続き、ボトムダウンが起きた状況を報告した。
 パチンコ・パチスロ別の市場規模の推移についても紹介があり「効果的な新台入替」が一層重要になっていると語った。具体的には同社システムで提供している「アウト支持率」や「遊技時間」といったビッグデータを用いた数値が好業績機種の見極めに、非常に役立っている。このサービスは同社製ホールコンピュータのユーザーホールでなくても加入し閲覧することができる。
 片瀬氏は「ビックデータの数値を活かすことによって、厳しい情勢の中で1つも、2つも他店より優位な差をつけることが可能であり、この情報を知らない事は非常にもったいない」と提唱。この数値を基準とした機種の増減台、活用、中古機選定などを丁寧に聴講者へ説明した。

 

部会終了後、理事会を開催(ホスト会場:大都販売本社会議室)