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令和4年3月度部会を開催しました

開催日:令和4年3月8日

会 場:YMCAアジア青少年センターならびにインターネットライブ

 

 3月8日、一般社団法人余暇環境整備推進協議会(余暇進/佐藤正夫代表理事・会長)は、令和4年3月度の部会・理事会を開催した。今回の部会・理事会は新型コロナウイルス感染症の流行状況を勘案して会場とオンラインを併用しての開催となった。
 部会では合同会社オフィス西田から環境戦略コンサルタントの西田純氏を講師に招き『SDGs』に関する講演を聴講したほか、会員プレゼンテーションとして株式会社スリーストンからパチンコ入替専用台車「マジか2」の製品紹介があった。

 

会員プレゼンテーション
株式会社スリーストン「マジか2」

 今回紹介のあった「マジか2」はパチンコ台の入替えにかかる労務負担を軽減する製品で台車を遊技椅子の座上で回転させ、台車の台座と遊技台を水平にした状態からスライドさせるように遊技台の取り外し、取り付け作業が行える。プレゼンテーションでは労務負担を軽減することで従業員満足の向上と入替作業の効率化を両立させる製品である旨や、プロモーション動画が上映された。

 

講演:SDGs とは? 学んで儲ける「世界の約束」
講師:合同会社オフィス西田 環境戦略コンサルタント 西田 純 氏

 SDGsについて西田氏の講演を聴講した。SDGs(Sustainable Development Goals)とは「持続可能な開発目標」を指す言葉で、2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された国際目標となっている。日本政府も重要テーマとして推進している。
 講演では長年にわたり国連工業開発機関で勤務経験がある西田氏から、国連においてSDGsが開発されるまでの経緯や、なぜ今SDGsが注目を集めているのかといった背景から話があった。端的には21世紀において先進国の経済成長率の鈍化や悪化する地球環境(深刻化する気候変動、大量消費社会の限界)に対し、防災のテーマも含め世界で持続可能性に向けて社会を変革するための道標だと解説した。
 その上で日本国内の企業でも盛んとなってきたSDGsへの取り組み事例を数社取り上げた。
 西田氏はSDGsに取り組む企業が顧客や株主、公的機関、労働市場など「さまざまなステークホルダーから選ばれやすくなっている」と述べ、そのメリットには優秀な人材の確保や社内の活性化・売上の向上、事業の多角化(ビジネスチャンス)につながるものだと語った。
これからSDGsに取り組もうという企業にあっては3ステップの手順(ステップ1:17のゴールのうちどれか1つでも自社の事業に該当するものを当てはめる、ステップ2:ゴールに対し成果が結びついているのか見通す(数値化する)、ステップ3:未来を考え、そのために今何をすべきかを決める)を踏まえることを促しつつ、この3ステップが円滑に回る仕組みを「SDGsマーケティング」として支援先企業に提供していると紹介があった。
 またSDGsは2030年を目標とした計画であり、残り8年を切ったが、西田氏は「1987年から国際社会が取り組んできたものであり、2030年の先には現時点で積み残しとなっている課題も含めたSDGs2.0とも呼べるような取り組みへの進化が予想される」と述べ、SDGsへの取り組みはさらに重要性を増していくとの見解を示した。

 

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